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姑の遠縁に当たる人で、「おねえさん」と呼んでかなり親しくしていたおばさんの
面会に久しぶりに行ってきました。
まあ、とりあえず、婆ちゃんが、その存在を忘れたわけではなかったので、
もうわかってもらえないかもしれないけれどと予測しながらも、
旦那と婆ちゃんと3人でもう5年は入所している施設へ行ってきました。
一年ぶりに会ったおばさんは、車いすでした。
3月にトイレで転倒し、腰の骨を折り、手術のために病院に入院し、
認知症がさらに進行したそうです。
婆ちゃんは、それでも自分の事だけは思い出してくれるだろうと
話しかけましたが、まったく誰だかわからないようでした。
明るくしっかりとした口調で話はするのですが、とんちんかんです。
「あたしが誰だかわかる?」
「なに?聞こえない。」
「たまかわのしーちゃんだよ。」
「え?おなかがすいた?」
「やだ。わかんないの?」
「耳が聞こえなくて、わからない。いい顔してるね。おかあさん?」
もう、何を言ってもわからない状態でした。
元気には元気で、昨日からここに入って暮していると思っているらしくて
悩むこともなく、明るく生きている印象でした。
あまりに見事なボケっぷりで、あっけにとられました。
帰りは笑顔で手を振って見送ってくれました。
家の婆ちゃんは、多分、2度と会いに行きたいとは言わないだろうと思いました。
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